サビ猫さんを撮ったものを見直すと、



手ブレ、ピンボケだらけのような気がしてなりません。



気がするだけではなくて、これなんか本当にブレてますが。ははは。



などと笑っていてもいいんでしょうか。
……ねぇ、聞いてる？　寝てる場合？

ごろごろごろ……。



ぴたっ。



ごろごろごろごろ……。



ぴたっ。
シャッタースピード、上げないと。

本日は日比谷公園からお送りしました。
フジファブリックを観てきたのさ、イェイ！

「おい、大丈夫か!?」



「頑張れ、もう一息だ！」

……みたいなことを言ってそうですが、
向かいの店から漂ってきたおいしそうな匂いに反応したようです。
ゴールデンウィークの江ノ島はすごい人出で、猫さんたちは避難傾向にありました。

「ちょ、ちょっ」



「うっ、うぅ」



「あ゛ー」

池のほとりで寄り添うふたり



大いなる信頼関係

「あ？ （なんでわかったの）」



「あぁ？ （だからなんだってんだ）」

釣り宿の裏口に待機する子



「私の餌場ですから邪魔しないでください」

うつらうつら。



「あ、キモチいー」

立ったまま寝る。立ったままよがる。
俺はけっして寝そべったりしないぜ。
見た目、ちょっとしょぼいけどな！

蒸しませんか、首周りとか。



「いいえ、それほどでも」
ちょっと高貴な本日の耳割れ君。

猫の寝子たるゆえん。

胴、長っ。



そぼ降る雨のコンクリートジャングル。



気になるのは外だけではないのね。

「けっ、どこもかしこも人間ばっかで落ち着かねー」



「あー、おらっちに平穏はないのかねぇ」



「さ、メシ食って寝よ」

ところで、みんなコレはもう見た？ 笑い転げた？

防砂ネットの破れ目から出てきたのは、



まだ小さな子。
風に転がる毛玉を追いかけて遊んでいます。



はじめまして。こんにちは。



そう、その石が大事なの。大丈夫、取り上げたりしないから。

アトムヘアーが現れた。



てこてこてこ。もしかしてこっちに来てくれるんか（わくわく）。



てこてこてこ。あ、曲がった（やっぱし）。



ゴール。仲よしだねぇ、きみたち。

漁港裏、建設資材置き場の外れにて。



「それ以上寄ったら逃げるかんね」と全身が語っております。



数歩下がって「ほら、本当に逃げるかんね」と振り返るあたりが実に猫です。ふはは。

昨日は逃げられたハチワレ君、ここまで寄れたのは餌場ならでは。



忍び寄るアトムヘアー。またおまいか(笑)。

道端に落ちている感じで眠る子。



「誰が落ちてるって？」
こわっ。

「わしゃぁ、耳が遠くなりましてな。話はセガレに聞いてくだされ」

「右よし！」



「左よし！」　……って、もう歩きだしてるけど。



「よし、渡っちゃえ！」　……だから、ボツ写真なんだってば。

覗かずにはいられない。でも、逃げ腰。

もし！　そこの！



「……はぃ？」
かなりしぶしぶという感じ。

いつもの場所の、いつもの白の１号さん。



「耳？　痒いわよ。でも今はちょっと掻けないの」



「撮影中だから」

海が見える猫の巣あたり、この日はアトムヘアーがぽつんとひとり。
……またおまぃか。



ここまでなら寄っても逃げられることはありません。
触れる日はきっと来ないだろうけど。



「ふぁ〜、誰か出てこないかなぁ」
同感。他の子も撮りたいし。

「なんなの？　カメラ？　写すの？　ワタシ？」

「モフる？　ねぇ、モフる？」



「モフりなさいよ」



「お願いっ。誰かモフってぇえええ〜」

他の動物めいて見えませんか。

特等席。



「降りないからね。動かしちゃダメだからね」

食い散らかして叱られて。

船宿付近の隙間で見っけ。



ごめんよ、ここでカメラ向けてちゃ出てこれないね。



「ふー、やっと行ったか、胡乱なヤツめ」